経営戦略

テムパル経営
鍛冶屋を持つ会社が勝つ時代

優秀な人材の「勇者ガチャ」から脱却し、普通の人材にAI装備を持たせて組織を強化する。
新時代の経営戦略を徹底解説。

2025-12-01 18分 IKEMEN LTD
INTRODUCTION

はじめに:勇者ガチャから降りる

知人の会社が、エース級エンジニアに年収1800万円を提示したところ、「今の会社が2200万円に上げてくれたので残ります」と断られたそうです。

その2ヶ月後、別の会社が2500万円で引き抜いていきました。

採用市場で、優秀な人材を奪い合う。高額な報酬で引き抜く。祈るように定着を願う。そして気づいたら、さらに高い年収のオファーで去っていく。

この戦い方、そろそろ限界が見えてきました。

1 採用市場の現実

優秀なエンジニアの年収は、この5年で平均42%上昇しました。1000万円だった人材が1420万円に。1500万円だった人材が2130万円に。

それでも採用競争は激化する一方。運良く採用できても、より良いオファーが来れば去っていく。残された組織には、空白と、膨れ上がった人件費予算だけが残る。

しかも、優秀な人材ほど複数のオファーを常に抱えています。LinkedInのDMは毎日届く。カジュアル面談の打診は週に3件。いつでも転職できる状態です。

これは「勇者ガチャ」です

SSRを引けるかどうかに、会社の命運を賭けている。引けなければ負け。引けても、いつ手放すことになるかわからない。

ある日突然「今月末で退職します」と言われて、6ヶ月分の仕事が宙に浮く。引き継ぎ期間は2週間。新しい人を探すのに3ヶ月。採用できたとしても、キャッチアップに半年。

つまり、一人辞めるだけで、約1年分の遅延が発生します。

でも、ゲームの勝ち方は一つじゃありません。

ファイナルファンタジータクティクスというゲームを知っていますか?

このゲーム、最強キャラを一人育てるより、平均的なキャラ5人に最強装備を配った方が圧倒的に強いんです。レベル99の戦士1人より、レベル50の冒険者5人にエクスカリバーとエンハンスソードを持たせた方が、どんな敵も瞬殺できる。

新しい勝ち方

レベル80の勇者を一人引くより、レベル30の冒険者数名に伝説のフル装備を持たせる方が、実は強い。

一人が倒れても、残りの4人が戦える。一人が抜けても、新しい冒険者に同じ装備を渡せばすぐに戦力になる。

強さの源泉が、人ではなく装備にある。

「テムパル」という概念があります。

韓国のネットスラングで、キャラクターの実力以上に装備の力で無双している状態を指します。リネージュというMMORPGで生まれた言葉です。本人のレベルは低いのに、装備が強すぎて格上の敵を蹴散らしていく。

テムパル(템빨)= テム(装備)+ パル(効果、力)の造語です。

テムパル経営の本質

これ、経営戦略として真面目に考える価値があると思うんです。

優秀な人材(レベル80の勇者)を奪い合うのではなく、普通の人材(レベル30の冒険者)に最強装備(AI・自動化ツール)を持たせて無双させる。

装備の力で、組織全体の戦闘力を底上げする。

これが、これから10年の経営戦略の核心になります。

CHAPTER 1

テムパルの方程式

シンプルな構造が、圧倒的な成果を生む

テムパル経営の核心は、シンプルな方程式です。

普通の人材 × 優れた装備(AI)
=
エース級のアウトプット

具体的に見てみましょう。

2 実例:プログラミング未経験の新卒、1ヶ月目の成果

弊社では、プログラミング未経験の新卒が、入社1ヶ月目からAndroidアプリを開発しています。しかも、ストアにリリースしました。

彼女は文系出身で、大学でコードを書いた経験はゼロ。プログラミングスクールにも通っていません。

何が起きたのか?

Claude Codeという装備を正しく使えるようになっただけです。

「こういう機能が欲しい」と自然言語で伝えると、AIがコードを書く。エラーが出たら、エラーメッセージをそのまま貼り付けて「これどうすればいい?」と聞く。AIが修正する。動いたら、次の機能を追加する。

これを繰り返すだけで、1ヶ月後には動くアプリができていました。

これは「AIがすごい」という話ではありません。「AIという装備を正しく使える人は、経験値以上の成果を出せる」という構造の話です。

従来の方程式

優秀なエンジニア(年収1500万円)× 3年の経験 = Androidアプリ開発(月8,000行、120コミット)

新しい方程式

普通の新卒(年収400万円)× Claude Code = Androidアプリ開発(月50,000行、1,200コミット)

コストは1/4、アウトプットは6倍。ROIは24倍です。

重要なのは、この構造が再現可能だということ。

優秀なエンジニアを「生み出す」ことはできません。才能と環境と経験の掛け算で、偶然生まれるものです。だから市場で奪い合うしかない。

でも、「装備の使い方を知っている普通の人」は量産できます。

優秀な人材に依存
  • 採用に6ヶ月かかる
  • 年収1500万円〜2500万円
  • 市場に数が少ない
  • 引き抜かれるリスク大
  • 辞めたら知識も消える
  • スケールしない
装備で強化
  • 採用は1ヶ月
  • 年収400万円〜600万円
  • 市場に大量にいる
  • 装備が資産として残る
  • 辞めても装備を引き継げる
  • スケールする
3 実測データ:生産性の比較

弊社で実測したデータがあります。

経験3年のエンジニア(AI装備なし)
月間コミット数:120回、月間コード行数:8,000行、バグ発生率:8%

経験半年のエンジニア(Claude Code装備)
月間コミット数:1,200回、月間コード行数:50,000行、バグ発生率:3%

生産性は10倍、品質は2.7倍向上しています。

コミット数が10倍になるのは、AIと細かく対話しながら開発するため。小さな変更を頻繁にコミットする開発スタイルになります。

これが「テムパル」の力です。装備が、経験値の差を完全に覆します。

適切な武器を選び、正しい装着方法を教え、実戦で使わせる。これは仕組み化できる。つまり、スケールする。優秀な人材の採用競争から降りて、装備の最適化競争に移行する。これがテムパル経営です。
CHAPTER 2

勇者依存の構造的リスク

「優秀な人を採用する」戦略の何が問題なのか

優秀な人材に依存する経営には、3つの構造的リスクがあります。

これは「リスク管理」の話ではありません。事業が破綻する構造的欠陥の話です。

リスク ①

単一障害点(Single Point of Failure)

知り合いのスタートアップが、CTOの突然の退職で資金調達が白紙に戻りました。

投資家との最終面談の3日前、CTOが「今月末で辞めます」と告げました。技術的負債の解消も、次期アーキテクチャの設計も、すべてCTOの頭の中にありました。

投資家は即座に手を引きました。「技術の継続性が担保できない」と。

資金調達額:5億円。白紙になった理由:一人の退職。

これはシステム設計でいう「単一障害点(SPOF)」そのものです。

冗長性のないシステムは、必ずどこかで落ちます。人間も病気になるし、辞めます。事故にも遭います。燃え尽きもします。

優秀な一人に業務が集中した瞬間、あなたの会社は「いつ落ちてもおかしくないシステム」になります。

AWSが単一のサーバーで動いていたら、あなたは使いますか? 使わないでしょう。

でも、自分の会社は一人のエースで回している。これがどれだけ危険か、気づいていない経営者が多すぎます。

リスク ②

スケールの壁

事業を3倍にしたいとき、優秀な人材も3倍必要になる。

でも、市場にそんなに優秀な人はいません。

4 採用の現実

年収1200万円以上を払えるエンジニアの求人:約12,000件
年収1200万円以上を希望するエンジニア:約800人

倍率:15倍

しかもこの800人、すでに複数社からオファーを受けています。実質的には30倍〜50倍の競争です。

採用に1年かけても1人も取れないことは、珍しくありません。弊社も経験があります。

成長のボトルネック

大型案件が取れたのに、人がいないから断る。事業機会はあるのに、採用できないから取りに行けない。

これが「優秀な人材依存」の最大の問題です。成長速度が、採用速度に制約される。

市場は待ってくれません。あなたが採用に1年かけている間に、競合は装備を整えて市場を取りに行きます。

リスク ③

知識の蒸発

優秀な人の強さは、その人の頭の中にあります。

  • 経験から得た判断基準
  • 言語化されていないノウハウ
  • 「なんとなくこうした方がいい」という勘
  • 過去のトラブルとその対処法
  • 顧客の本音を読み取る感覚

これらは引き継げません。

引き継ぎ資料を作っても、書けるのは「やり方」だけです。「なぜそうするのか」「どう判断するのか」は、暗黙知として本人の中にしかありません。

実際に起きたこと

あるBtoB SaaSの会社で、トップセールスが退職しました。年間売上の60%を彼一人が作っていました。

引き継ぎ期間は2週間。マニュアルは完璧に作られました。顧客リスト、商談の進め方、クロージングのコツ。すべて文書化されました。

半年後、売上は40%減少しました。

何が消えたのか? 「顧客の温度感を読む力」「適切なタイミングで押す判断」「信頼を築く話し方」。すべて、言語化できない暗黙知でした。

その人が去ると、知識も一緒に蒸発します。組織には何も残らない。また一からやり直しです。

これが「人に依存する」ということです。

5 3つのリスクが同時に発生すると

単一障害点、スケールの壁、知識の蒸発。

この3つは独立していません。連鎖します。

優秀な人に業務が集中する → その人の負荷が上がる → 燃え尽きて辞める → 知識が蒸発する → 代わりを探すが見つからない → 事業が停滞する → さらに優秀な人に負荷が集中する → 以下ループ。

これが「勇者依存の死のスパイラル」です。

抜け出す方法は一つしかありません。依存先を変えることです。

CHAPTER 3

鍛冶屋という役割

他者を強くすることが、鍛冶屋の仕事

ここで「鍛冶屋」という概念が出てきます。

6 RPGにおける鍛冶屋

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーをプレイしたことがありますか?

RPGにおける鍛冶屋は、自分が魔王を倒すわけではありません。

  • 勇者に「ロトの剣」を渡す
  • 戦士に「はがねのよろい」を与える
  • 魔法使いに「賢者の杖」を装備させる
  • パーティ全体の戦闘力を底上げする

他者を強くすることが、鍛冶屋の仕事です。

自分は戦わない。でも、戦う人たちを強くする。結果、パーティ全体が強くなる。これが鍛冶屋の価値です。

現代の組織における鍛冶屋とは何か

「AI推進担当」とか「DX推進室」という肩書きの話ではありません。プロンプトの使い方を教える研修講師でもない。

真の鍛冶屋とは

自分でコードを書いて、業務を自動化しちゃう人です。

「このツールの使い方を教えますね」じゃない。「これ面倒そうだから、自動化するの作っときました」です。

7 鍛冶屋の1日(実例)

弊社の鍛冶屋の、ある1日を紹介します。

9:00 - 営業チームのSlackを見る
「提案書作るの毎回同じことやってて面倒だな」という愚痴を発見。

9:15 - ヒアリング
営業に「どういう作業が面倒?」と聞く。「顧客名と業種と課題を入れ替えるだけで、あとは定型文なんです」と。

9:30 - 設計
Claude APIを使って、入力フォームから提案書を自動生成するツールを構想。

10:00 - 実装
Google Apps Scriptで、スプレッドシートに入力すると提案書PDFが生成されるツールを作成。Claude Codeに手伝ってもらって、2時間で完成。

12:00 - テスト
実際の顧客データで動かしてみる。完璧に動く。

13:00 - デプロイ
営業チームのSlackに「提案書自動生成ツール作りました。使ってみてください」と投稿。使い方の動画も添付。

14:00 - フィードバック
営業から「マジで神」「これで週5時間浮く」「もっと早く作ってほしかった」と絶賛の声。

所要時間:5時間。削減工数:週5時間 × 営業5人 = 週25時間。

投資対効果:5時間で25時間を生み出す。つまり、ROI 400%。

鍛冶屋が実際に作った装備リスト
  • 営業ログ自動分析ツール: 商談内容をSlackに投稿すると、AIが自動で分析して改善点を提示。営業の振り返り時間が週3時間から30分に短縮。
  • 月次レポート自動生成: 各種データソースから自動でレポートを生成。経理担当の月末作業が8時間から1時間に短縮。
  • FAQ自動回答Bot: 顧客からのよくある質問に自動で回答。サポート担当の問い合わせ対応が40%削減。
  • 採用面接スケジュール自動調整: 候補者と面接官の空き時間を自動でマッチング。人事担当の調整時間が週10時間から2時間に短縮。
  • 契約書レビュー支援ツール: 契約書をアップロードすると、リスク箇所を自動で指摘。法務チェック時間が1件30分から10分に短縮。

合計削減工数:週60時間以上。

これらは全て、鍛冶屋一人が3ヶ月で作りました。

鍛冶屋がいると何が変わるか

鍛冶屋がいる組織は、高ランク装備がガンガン鍛造されていきます。

8 鍛冶屋がいる組織 vs いない組織

鍛冶屋がいない組織:

  • 非効率な作業が放置される
  • 「これ自動化できたらいいのに」という愚痴で終わる
  • 優秀な人が単純作業に時間を取られる
  • 改善提案が「予算がない」で却下される

鍛冶屋がいる組織:

  • 愚痴を言った瞬間、鍛冶屋が「それ、作りましょうか?」と反応
  • 1週間後には動くツールができている
  • 単純作業が次々と自動化されていく
  • 浮いた時間で、本質的な仕事に集中できる
  • 組織全体の生産性が月を追うごとに上がっていく

差は歴然です。

誰かが「この作業、毎回同じことやってるんだよな」とつぶやいた瞬間、鍛冶屋が動く。翌週には自動化ツールという名の新装備ができている。

  • 営業チームに「自動提案書生成の剣」が配られる → 提案書作成時間が80%削減
  • 経理チームに「月次集計を一撃で終わらせる鎧」が届く → 月末残業がゼロに
  • カスタマーサポートに「FAQ自動生成の盾」が装着される → 問い合わせ対応が40%削減
  • 人事チームに「面接調整自動化の靴」が支給される → 調整時間が80%削減

これが毎週のように起きる。組織全体がDX武装されていく。

結果、同じ人数で倍の仕事が回る。あるいは、同じ仕事を半分の工数で片付けられる。

9 実測:6ヶ月後の変化

鍛冶屋を一人配置した組織で、6ヶ月後に何が起きたか。

作成したツール数: 23個
削減された作業時間: 週150時間(全社合計)
削減されたコスト: 年間約1800万円(時給換算)
鍛冶屋のコスト: 年間600万円(人件費)

ROI:300%

しかも、作ったツールは資産として残ります。鍛冶屋が辞めても、ツールは動き続けます。

レベル30の冒険者たちが、気づけば全員フル装備。個々の経験値は変わっていないのに、パーティ全体の戦闘力が爆上がりしている。同じ敵を倒すのに、かかる時間が半分になっている。これがテムパル経営の真髄です。
CHAPTER 4

依存先を変える

何に依存するかで、リスクの性質が全く違う

よくある質問

「でも、それって結局AIに依存することになるんじゃない?」

その通りです。依存先が変わります。

でも、何に依存するかで、リスクの性質が全く違うんです。

人への依存
  • 辞める可能性がある
  • 体調を崩す可能性がある
  • 待遇交渉をされる
  • 引き継ぎが難しい
  • 代わりを見つけるのに時間がかかる
ツールへの依存
  • 辞めない
  • 稼働が安定している
  • 月額固定
  • 誰でも同じものを使える
  • 代替ツールが存在する

もちろんツール依存にもリスクはあります。値上げ、サービス終了、品質変化。

でも、ツールは代替が効きます

ClaudeがダメならGPT、GPTがダメならGemini。選択肢がある。

人材の代替は、そう簡単にはいきません。

CHAPTER 5

テムパル経営の実装

具体的にどうやって「鍛冶屋」を組織に導入するか

鍛冶屋候補を見つける

最適なのは、「コードが書けて、業務の非効率を見つけると気持ち悪くなる人」です。

エンジニア経験があって、かつ現場の業務にも興味がある。「それ、自動化できるのに」が口癖のような人。

技術だけできてもダメ。業務を理解していないと、的外れなものを作ってしまう。逆に業務だけわかっていても、作れなければ意味がない。

両方わかる人は貴重です。見つけたら、その人を鍛冶屋として専任させる価値があります。

鍛冶場を整える

鍛冶屋が装備を鍛造するための環境を揃えます。

  • Claude Code、Cursor
  • GAS(Google Apps Script)
  • 各種API

素材と道具が揃っていれば、鍛冶屋は何でも作れる。

重要な注意点

権限周りで手が止まらないように、必要なアクセス権は最初から全部渡しておく。鍛冶屋の手を縛るな。

素材を集めさせる

鍛冶屋を各部署に放り込みます。

営業、経理、カスタマーサポート。現場に入って、どんな非効率があるか、どんな装備が必要かを見極める。

鍛冶屋の観察眼

「この作業、毎回手でやってるんですか?」

「このデータ、毎朝手で集計してるんですか?」

非効率を見つけるたびに、鍛冶屋の目が光る。「ここに装備が要るな」と。

鍛造して装備させる

設計ができたら、鍛造する。

1週間で動く装備を作って、現場に渡す。使ってもらって、フィードバックをもらって、性能を上げる。

重要な原則

伝説の武器を目指さない。まず「使える装備」を配って、現場の戦闘力を上げることが優先。

装備を量産する

一つの部署で効果が出た装備は、他の部署にも配る。

  • 営業チーム用に鍛造した武器が、マーケティングでも使えるかもしれない
  • サポート用の盾が、人事でも役に立つかもしれない
組織の成長曲線

鍛冶屋が作った装備は、組織全体の武器庫に蓄積されていく。

時間が経つほど、組織の武装レベルが上がっていく。

CONCLUSION

おわりに:ゲームのルールが変わった

企業の競争力は、長らく「どれだけ優秀な人材を抱えているか」で測られてきました。

GoogleもMetaもAppleも、最優秀な人材を最高の年収で集めることで勝ってきました。

その前提が、崩れ始めています。

10 ゲームのルールが変わった

2024年、AIの性能が臨界点を超えました。

GPT-4、Claude 3.5、Gemini。どれも、一般的なエンジニアの実力を超えるコードを書けるようになりました。

装備の性能が爆上がりした。もはや素手で戦う時代じゃない。

同じレベルの冒険者でも、装備の有無で戦闘力に圧倒的な差がつく時代になった。

これは「技術のトレンド」ではありません。産業構造の根本的な変化です。

産業革命が肉体労働を機械に置き換えたように、AI革命は知的労働の一部を装備に置き換えています。

違いは、速度です。産業革命は100年かけて世界を変えました。AI革命は、10年で世界を変えます。

これからの競争力
=
どれだけ高速に
組織をDX武装できるか

勇者ガチャに全賭けする経営から、鍛冶屋を軸にしたテムパル経営へ。

その転換ができた組織が、次の10年を取りに行く。

移行期間は短い

すでに動き始めた企業があります。

あるSaaS企業は、開発チーム全員にClaude Codeを導入し、生産性が2倍になりました。同じ人数で、倍の機能をリリースしています。

ある営業会社は、鍛冶屋を一人雇い、営業プロセスを全自動化しました。営業一人あたりの受注数が3倍になりました。

ある経理代行会社は、記帳作業の80%を自動化し、同じ人数で顧客数を5倍に増やしました。

あなたが準備している間に、競合は市場を取りに行っています。

11 今日からできること

1. 非効率を見つける
あなたの組織で、誰が毎週同じ作業を繰り返していますか? その作業を特定してください。

2. 鍛冶屋候補を探す
コードが書けて、業務を理解している人はいますか? いなければ、採用してください。年収600万円で、年間1800万円のコスト削減を生み出します。

3. 小さく始める
いきなり全社展開しなくていい。一つの部署、一つの業務から始めてください。成功事例を作って、横展開する。

4. 装備を揃える
Claude Code、Cursor、ChatGPT、Gemini。月額数千円で、戦闘力が倍になる装備が手に入ります。ケチらないでください。

5. 権限を渡す
鍛冶屋の手を縛らないでください。必要なAPIアクセス、必要なデータ、必要な権限。全部渡してください。承認フローで止めないでください。

最後に、厳しい現実を

2030年、あなたの会社は存在していますか?

装備で武装した組織と、素手で戦う組織。どちらが勝つかは、明らかです。

あなたが「勇者ガチャ」に年間3000万円を使っている間に、競合は年間600万円で鍛冶屋を雇い、組織全体を武装しています。

あなたが優秀な一人に依存している間に、競合は普通の10人をフル装備させています。

あなたが採用に1年かけている間に、競合は市場を取っています。

ゲームのルールは変わりました。

古いルールで戦い続けますか? それとも、新しいルールで勝ちに行きますか?

あなたの組織には、鍛冶屋がいますか?

いなければ、今すぐ探してください。
見つけたら、権限を渡してください。
そして、組織全体を武装してください。

次の10年を取りに行く準備は、できていますか?